1つの仕事に十分な準備期間がとれればいいが、実際には、そうした余裕のない場合がほとんどである。1テーマをポケットサイズの1冊にまとめ、30分で読める、すぐにポイントがおさえられるという点を売りにする、この「すぐに解決!」シリーズは、そんなビジネスパーソンの助けなるだろう。プレゼンテーション編の本書では、少人数に向けて数分から1時間ほどで何かを説明するという想定で、本番まで1、2日、あるいは「一晩」「一時間」しかないような場合のスピィーディーな準備と実践を指南している。 全体は、プレゼンテーションの目的の明確化、情報収集、全体の構成の決定、草稿の作成、言葉や表現の推敲、ビジュアル・ツールの用意、本番という7つのステップから解説している。ビジュアル・ツールではOHPやパワーポイントも取り上げているが、あくまで手段として、それに過度にとらわれないノウハウを提示している。 注目は、聞き手(客)についの情報収集や質問の活用、選択肢の提示のしかた、相手に伝わりやすい表現など、見落としがちだが重要な部分を掘り下げているところだ。とくに「eメール流」の表現をすすめたり、効果的な話し言葉を例示したりなど、言葉やフレーズに関するアドバイスは勉強になる。どうすれば相手を説得できるかというコミュニケーションの要点が身につくはずだ。 背景知識があいまいな場合は参加者に説明を求め、その間は知っている振りをしてうなずくとか、リハーサルはマイカーの中で大声を出して、といったユニークなアイデアも盛りだくさん。会場の準備から服装までのチェックリストも有効だ。プレゼンテーションの幅を確かに広げてくれる。(棚上 勉)
ダイヤモンド社
「超」文章法 (中公新書) 速効!SEのためのコミュニケーション実践塾 (日経ITプロフェッショナルBOOKS) すぐに解決!プロジェクト―30分で読める!プロジェクト成功の秘訣がわかる! (ファストシンキングシリーズ) すぐに解決!段取り術 (ファストシンキングシリーズ) すぐに解決!企画書―30分で読める!企画提案のコツがわかる! (ファストシンキングシリーズ)
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